つれづれ日記
更新
久々の更新になってしまった。
珍しく真面目な話を書いていたら疲れてしまったのでまた馬鹿話。短いです。
相変わらず捏造はなはだしく旧ザフトっ子(しかも緑服のみ。…のみって一体?!…おかしい。うちのサイトはアスランを愛でるサイトのはずなのに……)
あ、これもスーツCDネタじゃん。



やけに機嫌の良い鼻歌が聞こえるな、とは思ったのだ。嫌と言うほど聞き覚えのあるそれは、アカデミー時代からの腐れ縁の同僚のものだったはずだ。
しかし、はて?ミゲルは今頃ルーキー達の案内をしているはず、と内心に首を傾げたオロールは、ランドリーで思った通りの人物を発見した。
「ミゲル」
「おー」
呼び掛けると、ミゲルは振り返りもせずに返事を返し、乾燥までが全自動のそのハコの蓋をばたんと閉めると、やっぱり鼻歌まじりにスイッチをオンにする。
なんだ随分楽しそうだなこいつ、等と同僚の様子を伺いつつ、オロールは一時間ほど前に乾燥までセットしていった洗濯機の前に立つと、中が止まっているのを確認して蓋を開けた。熱気が一瞬顔を打つのにかまわず、中からアンダーだのタオルだのを取り出しつつ、先程からの疑問を口にする。
「今日はルーキーが来てるんじゃなかったのか?」
確かミゲルは隊長直々に、新入りの面倒を見るように、と仰せつかっていたはずだった。
「ああ、来てたぜ、二人」
「二人?確か配属は五人って」
「残りは明日だとさ」
「へえ」
成る程、とオロールは思う。明日までなのだから、今日だろうが明日だろうが構わないわけだが、早めに来るか、ギリギリに来るかで結構性格が別れるものだ。ちなみに、自分がルーキーの時は早めに来たし、目の前の相手は確かギリギリだった。
「で?」
「あん?」
「来たんだろ、二人」
どうだった、と尋ねる。
今年のルーキーは、五人が五人とも赤服だというだけでも珍しいというのに、その上それぞれが評議会議員の子息達というから、いやでも皆の注目を集めていたし、正直、その面倒を見ろとクルーゼ隊長から任命されたミゲルに対しては、殆どの意見が、苦労するなあ、ま、頑張れや(ぽん)、と言うものだった。
まあ、目の前のこの男が肩書きにびびるようなかわいらしい性格をしていないことを、オロールはよく知っていたので、彼自身はさして心配だとか気の毒に、とかは思っていなかったが。
「んーと、あれだな、アイドル系と、深窓の令嬢系?」
「は?」
自分がした質問は、ルーキー二人はどんなやつらだった?と言うものだった筈なのだが。
さすが、赤着てるだけあって飲み込み早いっつーか、さくっと終わったぜ艦内の案内と説明は、と言う台詞からすると、オロールの質問に対する答えなのだろう。しかし、ザフトには勿論女性兵士もいるけれど、今回女の子がいるとは確か聞いていなかったが。
「あー、『系』でもないのか。議員の息子っつったらやっぱりお坊ちゃんだよな」
お坊ちゃん…やっぱり男か。
「んー、なんていうか、真面目そう〜でいじりがいがありそうな感じ?」
よく解らないが、アイドル系が一人と、深窓の令嬢(?)系のお坊ちゃんで真面目でいじりがいがありそうなのが一人、と言うことなのだろうか。
……と、いうか。
「いじるなよ……」
ミゲルは気の良い男だし、マイペースでありながらMS隊のムードメーカーという稀有な存在だ。天真爛漫と言うのには程遠いくせに、その太陽みたいな存在感は、戦闘においてもっとも危険な場所に身を置くパイロット達にとってありがたい存在である。ただ時折、なんというか、冗談が過ぎるような場合があるというか。それは殆どが悪意とは程遠い悪戯なので、誰も目くじら立てるようなことはないのであるが、相手が『後輩』で、ましてや『真面目そうなタイプ』だった場合、下手をするとムダにストレスを与えることになりかねない。
「残りの三人も、話聞いた限りじゃ面白そうなやつらだし、たっのしみだなぁ〜」
うっきうき、と言う感じで言うミゲルに、オロールは少しばかり頭痛を感じつつ、ここは、コレと付き合いの長い同僚として釘を刺しておくべきだろう貴重なルーキー達のために、と口を開きかけた。しかし、その台詞はミゲルの声にさえぎられる。
「お、いかん!」
大仰な様子で時計を眺めると、大変大変と、廊下へと走り出していく。
「おい、どこいくんだ?」
「えー、食堂?」
語尾を上げて小首を傾げてもお前じゃちっとも可愛くないぞ、むしろ気持ち悪いだけだ、と、しかしそれは口に出さず、やー俺もこいつに普通に付き合ってやってるなんてなんて大人なんだ、とかオロールは思いつつ、しかし、別に急ぐ必要はないだろうとさらに問いかける。時間的には確かに昼食時だったが、食堂は当分開いているしメニューがなくなるなんて心配もない。
「や。俺これからランチdeデェトだから♪」
「…………………………はぁ?」
ふざけたミゲルの物言いに、さすがのオロールも眉間に皺を寄せる。しかしそこはそれ、さすがミゲルとアカデミー時代から友人付き合いのある男である。今までの文脈から内容を悟り、
「ああ、ルーキー達もメシ中か」
と尋ねると、
「うぉ?よく解ったな?」
と今度はミゲルが目をむいた。いやだから、伊達にお前と長い付き合いじゃ(以下略)と内心に思うオロールに、ミゲルはやっぱり機嫌が良さそうに、
「愛だな?!」
などと目を輝かせて言うから、とりあえず速攻で
「いや、それだけはないから」
と切り返しつつ。
「えー、オロールってば冷たいの〜」
「その言い方はやめろ。ほら、食堂行くんだろ?てか、俺も行くから」
もともとテンションの高い男ではあるが、今日のミゲルは妙に機嫌が良い。
よほどルーキー達のことを気に入ったようだった。ミゲル的に気に入った、というのは要するに、オモシロそうだったりいじり甲斐がありそうだったり、という意味だ。
……いくらなんでも、初日からこの男のハイテンションにつき合わせるのはかわいそうだろう。いや既につき合わされているに違いないのだが、初日のランチくらい心穏やかに食わせてやりたい。真面目そうなタイプなら尚更だ。
と、いうわけでオロールは、自室に持ち帰るつもりで取り出した自分の洗濯済みの衣類をとりあえずその辺の空いてる棚に退避させ、ミゲルのスタンドカラーの後ろっかわを引っ掴んでランドリーを離れる。
「え、なになに、やっぱり気になんの?」
「なにが?」
「深窓の令嬢が!……や、オロールのことだからどっちかって言うとアイドル系に興味津々?!」
「なんでだ!」
「俺知ってるもんね。オロールのベットのマクラの下にアイドルグラビアが隠してあんの」
「……あれはマシューが勝手に置いてったんだ!というか、元々お前がマシューにやったやつだろうが」
「やー、俺の宝物が役に立って良かったよー」
宝物なのかよ。しかも役に立ってって。……まあ、自分ら位の年代でアイドルグラビアの一冊や二冊キープしてるのはむしろ健全なくらいだと思うのでいいんだがな。
襟を掴まれているせいでじたじたしているミゲルにとりあえず離してくんない?と訴えられまあ、引っ張ってる必要もないので離してやると、やれやれオロールは乱暴だよなぁと別に本気で思っているわけでもなさそうな表情で呟いて、じゃー行くかー、とまさに踊るような足取りで歩き出す。
そんな同僚に、この人選はどうだったんでしょう隊長……?とオロールは小声で呟いた。




翌日更に「女王様系」が加わってミゲルはうっきうっきです。
うちのミゲルは面白いヤツといじりがいのあるヤツが好きです。勿論美人さんも可愛い子も好きです。いじるのは愛情です。
ミゲルの宝物はそのうちディアッカあたりに受け継がれるに違いなく。
この記事に対するコメント

ミゲルラブ!!そうですよね、!これでこそ、このノリでこそクルーゼ隊の緑です!!
【2006/02/26 02:26】 URL | A’ #- [ 編集]


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